1/5ﾍﾟｰｼﾞ目 科学者… それはあらゆる科学名利や 科学に関することに 情熱を燃やす者達である 彼らは時として 冒険家達に課題を出してくる ここにも… そんな科学者が一人居た 鏡の幻想郷の科学者で 一番の異端者 エンリケ・ロバーである 彼の野望は 科学者のトップであり その為に 無理難題と云われる課題を 冒険家達に叩きつけてきた そして… 冥沙にもそんな無理難題がやってきたのだ… 時間を遡り… 一日前 博麗神社・縁側 … （あの戦い以来… 冥沙さん達は… すっかり何かを考え込むようになった気がする… やはり私がなんとかしなきゃ…） ん…？ あのー… 冥沙さん？ なんですか？ これ…、なんですか？ 葉が一冊の古びたアルバムを取り出しすと 冥沙は語り出した 私達がこの神社にやってきてから 母が撮影したアルバムなのですよ… 母は今は居ませんが… 大切な宝物ですよ… せっかくですから… 葉も見ますか？ 冥沙は葉を見てから そう答えた は…はい！ そして… アルバムは紐解かれた 写真は滅沙や椎名 冥沙たちを移した写真が多く 時々動いてるようにも感じられた… まるで… その場にいるかのように… そして… 母は亡くなりました…、三年前の春に… あ… でも大丈夫です… 私は…否 私達は大丈夫です… 冥沙が泣いているのを見た葉は… 何を思ったのだろうか 冥沙を抱きしめたのであった 例えどんな事があっても… 思い出は無くなりません… 貴方もその筈ですよ…？ … （暖かい… そうだった… 私…忘れてたよ…） ありがとう… 葉さん… あ…あはは… 何を言ってるんでしょうね… 私…//// 葉は顔を真っ赤にした 自分の行動が とても恥ずかしかったようだ しかし それは冥沙も同じだったようだ… あはは… 本当ですよ…//// でも… でも…と 冥沙が口にした瞬間 冥沙は瞳を閉じた 冥沙…さん…？//// 貴女になら… 私のすべてを… 委ねても良いかも知れません…//// 葉は冥沙の言葉の意味を察したのか… かなり顔が赤くなった そして… ん…//// 葉は冥沙の唇に 自らの唇を重ねたのであった… その…ありがとう… ございます… 葉さん…//// 私からも… ありがとうございます…//// これからもずっと… そばに居続けますね…////// そして… 再び少女達は 唇を重ねたのであった… 蝉の鳴き声が聞こえる… ここもすっかり夏風景である… そして… 聞き覚えのある ドタバタという音がしてきた お姉ちゃん 葉ちゃん ただいまー…♪ ん…？ お楽しみ中だった？ （違わないですが…） ち…違いますっ！//// いいなぁ… そうだ！♪ 私もやるー！♪ その瞬間 二人の間に 椎名も突進してきた かたや最強の武人の名を持つ 椎名の体当たりだ 喰らったら 並大抵の人間は 全身の粉砕骨折でも済まないだろう きゃーっ！？ かくして… ドタバタした後に 一晩は過ぎていったのだった… そして現在… 博麗さーん！ お手紙ですよー！ はーい！ はい では確かに渡しましたよー！ 郵便屋はエクシアスまで飛び跳ねて行った 最近、郵便屋などの宅配業が給料を上げているのは 過激派の空賊と イービルスナイプの活発化によって 宅配業の作業員が 襲われる事が多くなったからだ 故に強い人材が欲しくなる それは何処でも変わりなしだった これは… 手紙の主はエンリケだった 文面は… 拝啓・博麗冥沙殿 此度 貴公に依頼を要求したく文面を認めた 宜しければ 我輩の依頼を受けて貰えぬか？ 無論 タダとは言わぬ それなりの報酬を約束しようではないか エンリケの変人さは 冥沙にも知れ渡っていた 資材を壊してほしいだの 試作品ゴーレムの試験相手になれだの その依頼と報酬のおかしさは 天を往く程だ さすがに腕が鈍るのは 勘弁極まりないので 依頼を承諾 仲間を連れてエンリケの研究所へ向かったのであった… 無名の丘 エンリケ研究所・研究室 珍しい資材や 見たこと無い薬品などをため込んだ かなり薬莢と薬品の臭いや ちょっと血なまぐさい研究室に 煙管をくわえた男が１人座っていた 彼こそがエンリケだ おぉ そなた達がやっと来たか 先程まで変な賊徒が来てだな いやはや あまりにも無礼なので スマター君に喰わせたわい やれやれ… 薬莢に血なまぐさい匂いを残しおって… けしからんわい… スマター君とは エンリケの使役する スライム系統の上位モンスター 朱色のゼラチナスマターの事だ 恐らく賊徒とは イービルスナイプや空賊だろう 何故、賊徒が？ いやはや それは解らんのだ… 恐らく 此度の実験に使うモンスターに関してか 我輩が飼育していた モンスターについてだろう 冥沙はふと思った それだけの理由で 襲撃したのだろうか？ するとエンリケは スマター君を 引き寄せた さて 案内はスマター君に任せる 我輩は 記録紙を持って往くから 暫し待つが良い エンリケ研究所・第７実験室 彼の研究所は かなり実験室を用意してあり テーマ毎に分けてあるのだそうだ 第７～１２実験室は モンスターを使った実験室らしく それまたかなり広い部屋になっていた いやはや 待たせたな では実験を開始するぞ！ 出でよ 我輩の最高傑作 実験獣 No.Ex「ブリクスギアス」！ その瞬間 門から巨大な魔獣・キマイラの変種が現れた 通常のキマイラの十倍のデカさだ やはりエンリケの研究は馬鹿げてる その上変わってる と言える だから報酬が高いのだ エンリケの研究結果は 学会で色々と高く評価されてるが為だろう それの結果を 多額の金で買おうとする者も居るからだ テーマってまさか… はっはっは ズバリ 博麗の巫女達の 無限の力だ！ この結果で 我輩はさらに向上する！ そして巨大キマイラは 冥沙達を目掛けて突撃してきた 第７実験室は 非常に広すぎるスペースを持つ このキマイラが入っても大丈夫なのだ 相応すぎる 足を挫かなければ… 相手の有利ですね… 葉さん！ はいっ！ リーフスパーク！ 葉が魔理沙から直伝 （ラーニングした）されたマスタースパークの強化版を放つ 緑色の閃光がキマイラの足を打ち抜き 膝をつかせる これを逃すまいと 椎名が白虎を召喚 キマイラの右目を切り裂いた ギャォォォ！ これには巨大キマイラも悲鳴を上げ 怯んでしまった 数分後… そこにはキマイラの死体と ヘトヘトになった冥沙達が居た 素晴らしい…！ 絆が無限の力を生むのか…！ いやはや これだから研究は止められんな！ それにしてもこの研究員 悪乗りである 続く… [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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