1/5ﾍﾟｰｼﾞ目 ロシア シベリア砦 …きろ… （誰でしょうか… 私を呼ぶのは…） 起きてくれ… （レミエル…？ いえ… 彼は…もう…） ……？ やっと起きたか… 心配させンじゃねぇぞ？ ここは一体…？ 貴方は…？ 此処は連合軍の領土 ロシアのシベリア 俺は連合軍の将の一人 モーニ バンガ族だ 知ってたか？ いえ… 存じ上げませんね… あの日… 東京の大地が 脆く崩れ去り… 異形の怪物に 滅ぼされた事しか… オマエは… 何言ってンだ？ 東京には 何ら異変も無いらしいが… まさか… オマエも異邦人か？ そうなりますね… あ… 自己紹介がまだでしたね… 翔門会の巫女を努めてました 九頭竜天音と申します… 天音だな？ …ってかその格好… 寒くねぇのか？ いえ… あまり寒くはないですね… バカな… 何て言うか… コッチの世界の女も… 実にタフだな… 俺なンか防寒具が ねぇと死ンじまうぜ…？ つまり… 貴方の住んでいた場所は 砂漠の地なのですか？ まぁ… 強ち間違ってねぇな そう言う意味なら… 此処とは大違いだ 日本やらの 別国ってのは確か… 四季ってのが有るだろ？ はい… 確かに有りますね 俺の住ンでた場所は そンなのは まったく無かったンでな 季節を知って ビックリしたもンだ つまり… 貴方も帰るべき場所に 帰れないのですね… 俺の… いや違う… 俺たちの住む場所は あの日を境に… この地球に 落ちてきたンだよ 最初は互いに 異邦人を見て慌てたモンだが… 程なくして和解したンでな… なるほど… 私は気づいたら この地に居ましたので… ほぅ… ま… ちっせぇ城塞都市だが ゆっくりとしてりゃ良いぜ？ 案内人付けっからよ！ ありがとうございます… モーニさん… なぁに 困った時はお互い様だろ？ ガルム 頼んだぜ？ すると… ガルムと呼ばれた 赤い犬が 目の前に座ったのであった モーニ、呼んだか？ すまンが コイツを案内してくれ 了解した 任せておけ… …天音とやらか こっちだ 天音はガルムに連れられて 砦の外に出て行った それを見ていた モーニは煙草を吸っていた …しかし 人間ってのは 偶に恐ろしい適応力を 持ってるンだな こんな極寒の地でも 知恵で生きられるンだしよ 人とはそういうものさ 知恵や勇気を振り絞って こんな劣悪な環境でも 長く生き続けるんだよ？ 謙、お前がそれを言うと 不安しか感じないのは 何故なんだ…？ いやいや心外だねぇ… これでも もともとの世界じゃ 俺も英雄の一人だよ？ えぇ…？ マジかよ… その…なンだ… なンなンだ… この胸のつっかえは… ま、君なら 理解して貰える…よね？ 無理にとは 言わないけどさ？ …おう そうする 平和って… いつやってくるんだろうねぇ… ま… 俺は俺なりにがんばりますかね 異変が終わったときには… 彼女の墓参りに 行かなきゃだしさ 謙… テメェも大変だな… ロナウドとやらと良い… お前の世界にゃ 一体何があった…？ いや… さ？ 冥沙ちゃんの世界と 同じで あっさりと 消滅しちゃったんだよね 俺たちは仮にも ポラリスに勝って 自由を得た筈だった でも… イービルスナイプと 混沌教団は ささやかな自由を あっさりと 踏みにじったのさ そんな中…俺を… いや、俺たちを 救ってくれたのが 冥沙ちゃんだった 途方にくれていた… 生き残った人を助けて 居場所を 与えてくれたのさ アイツは… この大戦の中でも… 謙のような 難民達を助け… 救いを与えていく いわば… 神みたいな存在だろう 恩は返すべきだな… 謙 お前の彼女ってのは どんな奴だったンだ？ ジョーって呼んでくれないかな？ …良い奴だったさ 病弱だったが… 遅刻魔であり 会いに行けない俺を 心配してたんだよな… 不釣り合いかな？ いんや、ジョーにお似合いだろ？ 面とかは知らンが… きっと良い夫婦になれてたさ… モーリは良い奴だねぇ… 期待に応じてみるよ！ おう！ 生き延びて…いつか… 俺もお前の彼女の墓参りに行くさ… 構うまいな？ ジョー ははっ… モーリも器が大きいねぇ… 勿論さ… でも… 花代は持ってないんだよねぇ… うぉい！？ かくして… ジョーこと秋江謙と モーニに友情が芽生えたのであった… [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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