1/5ページ目 最初見た時、小せぇなと思った。 次に思ったのは見た目に合わず気が強そうって事だった。 んで、今は負けん気だきゃ強いけど、実は折れそうな心を必死に支えてるあいつを、守ってやらなきゃって思ってる。 一回り近く歳の離れてる、俺の肩まで届かない小さいアイツは、俺にとっちゃ妹みたいなもんで、それはずっと変わらない存在な筈だった。 なのに最近、その意味が少し変わって来た気がする。 気のせいならそれでいい。 けど・・・。 「千鶴、わりぃんだけど、これ洗ってくんねぇ?」 平助がニッコニコしながら千鶴に洗濯物を渡している。 アイツはそれを、少しも嫌がる事なく同じくニコニコしながら受け取っていた。 平助が立ち去ったと思えば次は新八がアイツに近付く。 「千鶴ちゃん、ごめん!またやっちまった〜!」 どうやらまた隊服を破ったみてぇで、繕いを頼んでるようだった。 これにも「いいですよ。」と快く手を出し羽織を受け取る。 そんなこんなで、アイツを一日観察してると誰彼となく、引っ切り無しに声を掛けれられては用事を言いつけられる千鶴は、実は土方さんより忙しいんじゃねぇかと思う。 何しろ休む暇がない。 掃除に洗濯(これが一番大変そうだ。) 繕い物(半分以上が新八のってのが笑える。) 土方さんや近藤さん、源さんへのお茶出し、肩揉み、墨磨り。 朝から晩まで動いて常に笑って、見ていて飽きる事はねぇ。 けど、ずっと見てると気付く。 時折、ほんの一瞬アイツの笑顔が泣きそうに歪む時があるって事に。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |