ハリソン・フォード（Harrison Ford 1942年7月13日生）［アメリカ・俳優］
イリノイ州シカゴ生まれ。父親のクリストファー・フォードはアイルランド系アメリカ人で元俳優、母親のドロシー・フォードはラジオ女優でロシア系ユダヤ人。ウィスコンシン州の私立リポン大学在学中に演劇に目覚め、中退後、地元劇団での活動を経て、本格的に俳優として活動するためロサンゼルスに移住。そこでコロンビア映画の重役に認められ、同社所属の俳優として契約を結び、1966年『現金作戦』で映画デビュー。その後は大作映画やテレビドラマで脇役やゲスト出演を続けるも、充分な作品に恵まれず、契約終了後は大工に転職した。
大工で生計をたてる一方で、俳優として活躍するチャンスを模索していたが、大工仕事を通じて知りあった映画プロデューサー、フレッド・ルースの紹介を受け、映画『アメリカン・グラフィティ』に出演。その演技に注目したフランシス・フォード・コッポラは『カンバセーション/盗聴』で彼を起用。そして『スター・ウォーズ』のハン・ソロ役に抜擢され、同映画の爆発的ヒットに伴い、一躍人気スターとなった。1981年には、ジョージ・ルーカス製作の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』で主役のインディ・ジョーンズを演じた。同作も『スター・ウォーズ』同様大ヒットを記録し、スターとしての地位を確固たる物とした。
2015年3月5日、自らが操縦する小型機PT-22が墜落し重傷を負った。飛行機はサンタモニカ空港から離陸した直後に動力を失い、隣接するゴルフコースに墜落。頭部損傷、骨盤を骨折するなどの重傷を負ったが、偶然居合わせた医者によって応急処置され、奇跡的に助かった。
報告書によると、離陸直後にエンジンの出力が低下したため、再起動は試みずに時速85マイル（時速約137キロ）の速度を維持し、飛行場に戻るため左旋回を始めたという。しかしアプローチの最中、機体が滑走路まで到達できずに機体は高さ65フィート（約20メートル）の木の上に衝突し、ゴルフコースに墜落した。フォードが操縦していたのは、第二次世界大戦時の1940年代に製造された戦闘機で、キャブレターの主計器のゆるみが事故原因だったことが判明した。フォードは事故の4ヶ月後に元気な姿を見せ、2015年12月公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では30年振りにハン・ソロ役で出演した。
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