リチャード・プライヤー（Richard Pryor 本名：リチャード・フランクリン・レノックス・トーマス・プライヤー 1940年12月1日生）［アメリカ・コメディアン/俳優］
イリノイ州ペオリア出身。売春婦宿で生まれ育ち、7歳でナイトクラブにドラマーとして出演。14歳で学校を抜け出しコメディクラブの清掃員になった。高校卒業後アメリカ陸軍に入り、2年後に除隊。その後、全米各地のナイトクラブを巡業するようになる。ビル・コスビーに感化され、1963年にニューヨークに移動。1966年頃から『エド・サリヴァン・ショー』等に出演するようになり、『間抜けなマフィア』（1967年）で映画デビューを果たす。ダイアナ・ロスとビリー・ディ・ウィリアムスの『ビリー・ホリディ物語/奇妙な果実』（1972年）で人気を得る。1970年〜1980年代に精力的に活動し、多くの主演映画を完成させた。特に1970年代後半からはジーン・ワイルダーとのコンビで『大陸横断超特急』などのヒット作を生み出した。『スーパーマン3/電子の要塞』（1983年）に出演した時には、400万ドルという破格の出演料でも話題になった。
長年アルコールや薬物の依存に苦しんだことでも知られ、1980年6月9日、映画『Bustin' Loose』制作中にはコカイン使用の影響下で自らの身体に75度（151プルーフ）のラム酒をかけて火を点け、全身の50%以上に及ぶ大火傷を負った。幸い一命は取りためたものの、一時活動休止を余儀なくされた。2005年12月10日、心臓疾患のためロサンゼルス郊外の病院で死去。65歳没。
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